Jules†寄宿舎

「女性が創る透明で美しい少年世界」をテーマに、 演劇、映像作品、イベント企画をしている、Jules†少年達の日記。

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狩野†妄想劇場2017.2


ごきげんよう。
バトラー狩野(かりの)です。

本日のお飲み物は、
LUPICIA「サクラ プレミアム」
春摘みダージリンのみを贅沢にブレンドした、春の息吹を感じる桜の紅茶です。
お供は、塩漬けの桜の葉を細かく刻み、生地に練り込んで焼き上げた、さっくりした歯触りとほんのりとした塩味のクッキーになります。

狩野は本日、数年ぶりにJules†寄宿舎に出向いて参りました。
数年前までは、少年達と日々を過ごした懐かしい場所。

宿主から、私達の秘密の場所が全焼したとの情報により、門を潜るなり真っ先に向かった少年達との約束の場所は、確かに跡形も無く、更地と化していました。
呆然と、昨日の事の様に感じる懐かしい少年達の笑顔を笑い声を虚空に見詰めながら、私の頬を撫で、髪をすり抜けていく風を身体で感じながら、こんなにも私は無力なのだと思い知った瞬間でした。

ただ、あの大騒ぎをした、楽しい美しい日々を、忘れる事無くいたいと、強く願った瞬間でもありました。

そんな思いを抱えながら、休暇に入っている寄宿舎に向かおうと歩く道すがら、私の目に飛び込んで来た私の記憶に無い新しい建物!

もしや?と思い、ドアノブに手を掛け扉を開くと、整然と置かれた庭を手入れする為の道具や大量の肥料等が私の目に飛び込んで来ました。
そして、小屋の片隅に雑然と積み上げられた木箱の不自然さに、自然と笑みが零れました。

歩み寄り、昔を思い出す様な木箱の蓋を開けると、テーブルクロスにするであろう布や、布巾が詰め込まれており、その布を捲り上げると、その下には様々な大きさや形状のグラスが、まるで光輝く宝石の様に雑然と並んでいました。
この木箱の下の箱には、様々な大きさの皿やスプーンにフォーク、毎夜のつまみの残りが、そしてその下の箱には、ジェリービーンズの様に華やかな色とりどりのお酒やジュースがぎっちりと詰め込まれている事でしょう…

一瞬、視界が歪み…

ポタポタとクロスを濡らすこの雫は何かと呆然と眺め、顔を上げた瞬間、また視界が歪む…

私の頬を伝うこの感触は、幼き頃に遠い記憶と共に置いてきた懐かしいモノ。
手の甲で撫でたその手は濡れ、頬から手の甲に移行したソレを眺めながら私は思う。
これは失ったモノへの寂しさなのか、未来への賛辞なのか…

視線をさして広くもない室内の空間に投げ掛ける。

そこに投影される映像は私の記憶。
過去の少年達と大騒ぎをした、あの時のもの。

私の記憶と空間が見事に混ざり、白昼夢の様な感覚の中に佇む私。
開け放たれた扉の向こうに、真っ白な光が見える。
映像が投影される前のスクリーンの様に真っ白と…

ここからまた、私と少年達との新しい記憶が始まる。

2,017年 2月
真夜中の寄宿舎 Bar†ジュールにて
バトラー狩野 拝

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テーマ:女性の少年役 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2017/02/23(木) 17:01:24|
  2. 僕ら†シリーズ
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