Jules†寄宿舎

「女性が創る透明で美しい少年世界」をテーマに、 演劇、映像作品、イベント企画をしている、Jules†少年達の日記。

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Jules†誕生秘話<第2弾>

<前回からの続き>
ドアを開けば、雷雨の夜。
闇にひらめく影を引きずって、痩身の少年登場。
肌と、濡れて張り付くシャツの間から、
庇うように大切に運んできたファイルケースを取り出し女に差し出す.

女、黙って受け取る。
少年、力尽きたかのように膝を付き、女の背後で目を見開いている小さなパンダに
よわよわしく語りかける。
少年「び・・・・・・ビール飲みたい。肉も、食べたい・・・(倒れる)。」
パンダ「(女に)にっ・・・肉食です!!」
女「そのようね。こいつが豹?!」
雷鳴が、肯定するかのようにとどろく。
パンダ「豹とリスとが来るはずですから。リスは、肉は、食べませんから!」
女「知っている。昔、飼っていた、リス。」
少年(もとい伊東)「? 表もリストもケースの中だよ?。とにかくなんか食わしてくれ~!
職場から直行したから腹ペコだあ!」
ずりずりと濡れたまんまあがりこみシャワールームへ向かう少年もとい伊東。
召還されたパンダもとい古関がその後を追う。
「拭くだけじゃ冷えちゃうよ!シャワー借りちゃえば?」
一人残された女、ファイルを手にしたまま佇む。
まだ開け放たれたままのドアの向こうでは、
去りかけている雷の閃光が遠い記憶のように閃いている。
「リスよ・・・君は何処へ・・・?」
女はドアを閉じ、振り向いて、叫ぶ。
「うわー、廊下がびちゃびちゃだー!」

ああ、なんてくだらない(笑)。真顔でこんなことしてる私たちってなんでしょう?

とにかく濡れたパピヨン犬のように痩せていた伊東さん(今もですけどこの頃も40キロ無かったんじゃないかと・・・肉食動物ですごい食べるのに太れない体質・・・うらやましい)をシャワーとドライヤーで暖め(自分でやっていただきましたが)、その間に有り合わせで私は食事を作り、古関は伊東の持ってきたデータを開き整理しプリントアウトして話し合いの準備・・・という半時間ほどの後、風呂上りの乾杯ビールで旨いぜぇ~!っと「ご機嫌職人さん」のような満面の笑みを浮かべた伊東が言った。

「企画書、書いてみた~♪ まずは目を通してくださーい♪♪」

手元を見ると、やたらにロココ調の装飾線のちりばめられた手の込んだA4の紙の束。
文字の数より飾りの方が多い気がするそれをぱらぱらとめくると、最後のページに
“企画者:伊東香穂里”の署名
顔を上げるとパンダが痩せたパピヨンと共犯者の笑みを、にぱーっと浮かべている。
・ ・・話し合う・・・までもなく・・・平和な劇団民主主義。
どんどん注がれるビールを飲み干しながら、
私は腰をすえて全てのページを熟読し始めた。
雨はすっかり上がり、涼風が立ち始めた。

<のほほんとまだつづく・・>
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テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/06/01(木) 07:49:27|
  2. Jules†誕生秘話
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